マレーシアで特殊詐欺に注意!その求人、本当に大丈夫?応募前の確認ポイント

「マレーシアのコールセンターって、本当に安全なの?」
海外就職を考えて求人を探していると、そんな不安を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
最近では、東南アジアの特殊詐欺グループが摘発されたというニュースを目にする機会もあり、ご本人だけでなく、ご家族が心配されることもあると思います。
こんにちは、CS MALAYSIAのAyaです。
実際に弊社でも、ご本人はマレーシアで働きたいと思っていても、親御さんや祖父母、ご親戚から「海外のコールセンターって大丈夫なの?」「詐欺の仕事じゃないよね?」と心配されるケースがあります。
中には、ご家族の反対を受けて、残念ながら海外就職を諦めてしまう方もいらっしゃいます。
もちろん、マレーシアには正規のカスタマーサポート求人があります。しかし、その一方で、一般的な仕事を装って特殊詐欺に勧誘するケースがあることも事実です。
だからこそ、求人を見つけたときには、雇用する会社や仕事内容、契約条件、就労ビザの手続きなどをしっかり確認することが大切です。
今回は、実際にマレーシアで報じられた特殊詐欺の摘発事例を交えながら、怪しい求人の見分け方や、応募前に確認しておきたいポイントをご紹介します。
これからマレーシア就職を考えている方はもちろん、ご家族が海外就職を予定されている方にも、ぜひ読んでいただければと思います。
※本記事は2026年11月6日時点で確認できた情報をもとに作成しています。
Contents
2025年・2026年に報じられた、日本人が関係する特殊詐欺の摘発事例
マレーシアでも、日本人が特殊詐欺に関与した疑いで拘束される事件が報じられています。
実際にどのような事件が起きているのか、2025年から2026年にかけて報じられた主な事例をまとめました。
摘発日 | 場所 | 拘束人数(うち日本人) | 報じられた内容 |
|---|---|---|---|
2025年5月13日 | カジャン・チェラス周辺 | 計19人(日本人13人) | 日本の警察官などになりすました電話詐欺の疑い。2地域での摘発をまとめた人数。報道 |
2025年11月20日 | ペナン州シンパン・アンパット | 18人(日本人14人) | 日本の警察官を装い、日本人を狙った詐欺の疑い。警察公表 |
2026年9月16日 | ペラ州イポー | 7人(日本人6人) | 友人などになりすまし、日本人を狙った詐欺の疑い。報道 |
2026年9月24日 | ペラ州 | 13人(日本人9人) | 日本人を狙った特殊詐欺の疑い。偽の警察手帳などを押収。報道 |
2026年10月4日 | マラッカ州アライ | 17人(日本人11人) | 日本人を狙った電話詐欺の疑い。報道 |
2026年10月26日 | ペラ州 | 日本人5人 | 日本の病院職員を装い、治療費名目で金銭をだまし取ろうとした疑い。報道 |
※主な摘発事例の抜粋で、全国の年間総数ではありません。拘束・逮捕は、有罪の確定を意味しません。
在マレーシア日本国大使館も、SNSの高額報酬求人に応募した後、特殊詐欺の「かけ子」として働かされる事例に注意を呼びかけています。パスポートやスマートフォンを取り上げられ、逃げ出せなくなるケースもあります。
なぜマレーシアでも特殊詐欺が起きているの?
「特殊詐欺の拠点といえば、カンボジアやミャンマーのイメージがあるけれど、なぜマレーシアでも起きているの?」
そう疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。
2026年6月には、カンボジアやラオス、ミャンマーなどで取り締まりが強化された影響で、一部の詐欺組織がマレーシアへ活動拠点を移している可能性があると報じられました。
これは支援団体MHOが指摘したものですが、翌日の報道では、マレーシア警察はその時点で移転の事実を確認できていないと説明しています。
また、同年9月にペラ州で起きた事件では、一部の容疑者がマレーシアに入国する前にカンボジアで活動していた可能性について、警察が調べていると報じられています。
取り締まりを避けて活動場所を移している可能性はありますが、移転の規模や、それぞれの事件との関係までは分かっていません。
大切なのは、「以前は別の国で起きていた事件だから、マレーシアなら大丈夫」と考えないことです。
どの国で働く場合でも、応募する会社や仕事内容をきちんと確認することが、自分の身を守ることにつながります。
マレーシアのコールセンターは詐欺?正規の仕事との違い
ここで気になるのが、「普通のコールセンターの仕事と、詐欺の仕事はどう違うの?」という点ではないでしょうか。
まず、正規のカスタマーサポートは、商品やサービスを利用しているお客様からのお問い合わせに対応する仕事です。
例えば、ECサイトであれば、商品の注文や配送状況、返品・返金などに関するお問い合わせを扱うことがあります。
対応方法は電話だけでなく、メールやチャットなどさまざまで、仕事内容は企業やプロジェクトによって異なります。
マレーシアには、こうしたカスタマーサポート業務を専門に行うBPO企業も多くあります。
BPOとは、企業が自社の業務の一部を外部の会社へ委託する仕組みのことです。
例えば、あるサービスを運営する企業が、お客様対応をBPO企業へ委託し、そのBPO企業が日本語対応のスタッフを採用するケースがあります。
一方、特殊詐欺の「かけ子」は、警察官や銀行員などになりすましたり、事実と異なる説明をして送金させたりするなど、相手をだますことを目的としています。
つまり、同じ「日本語で電話対応をする仕事」という説明でも、実際の仕事内容はまったく異なる場合があるのです。
ただし、ここで一つ知っておいていただきたいことがあります。
正規のBPO求人でも、クライアントとの契約上、内定前には担当するサービスや正式なブランド名を公開できない場合があります。
そのため、ブランド名が非公開だからといって、必ずしも怪しい求人というわけではありません。
大切なのは、実際に雇用契約を結ぶ会社がどこなのか、どのような業務を担当するのか、給与や勤務条件がどうなっているのかを確認することです。
また、「未経験歓迎」「日本語だけで応募可能」「航空券や滞在先のサポートあり」といった条件も、それだけで怪しいと判断する必要はありません。
正規の求人でも、こうした条件が設けられていることがあります。
マレーシアのカスタマーサポートの仕事内容や働き方について詳しく知りたい方は、マレーシアのカスタマーサポートの実態も参考にしてみてください。
こんな求人には注意!応募前に確認したい6つのポイント

では、実際に求人を探す際には、どのような点に気をつければよいのでしょうか。
ここでは、特に注意しておきたい6つのポイントをご紹介します。
1.Telegramなどでしか連絡が取れず、会社の情報が分からない
求人に応募した後、Telegramなどのメッセージアプリへ誘導され、会社名や担当者の所属を確認できない場合は注意が必要です。
特に、メッセージが自動的に消える設定を求められたり、やり取りの履歴を残さないよう指示されたりする場合は、慎重に判断しましょう。
ただし、Telegramを使っているから詐欺、LINEやWhatsAppなら安全というわけではありません。
大切なのは、連絡している相手が本当にその会社の採用担当者なのか、公式サイトや会社の窓口などを通じて確認できるかどうかです。
2.XやFacebookなどのSNS投稿だけで応募を進める
最近では、X(旧Twitter)やFacebookなどのSNSで海外求人を見かけることもあります。
SNSを通じて仕事を知ること自体が悪いわけではありませんが、個人の投稿やグループ内の募集だけを信用して、そのまま送金や渡航の手続きを進めることはおすすめしません。
気になる求人を見つけた場合は、まず募集している会社の公式サイトを確認しましょう。
また、人材紹介会社を通じた求人であれば、その会社が実際に取り扱っている案件なのか、公式窓口へ問い合わせてみてください。
会社のロゴや有名企業の名前が掲載されていても、それだけで本物の求人だとは限りません。
なお、マレーシアで相談できる人材紹介会社については、マレーシアの転職エージェントおすすめ7選でもご紹介しています。
3.仕事内容が分からないのに、高収入ばかりを強調している
「誰でも簡単に稼げる」「短期間で高額報酬」「特別なスキルは不要」
こうした言葉が並んでいる一方で、具体的な仕事内容や雇用する会社を教えてもらえない場合は注意が必要です。
もちろん、給与が高いという理由だけで怪しい求人と決めつけることはできません。
ただし、なぜその給与が支払われるのか、どのような業務を担当するのか、勤務条件はどうなっているのかなど、納得できる説明があるかを確認しましょう。
4.契約内容を確認する前に、渡航や送金を急がせる
「詳しい仕事内容はマレーシアに着いてから説明する」
「今日中に決めないと、この求人はなくなる」
このように、十分な説明がないまま決断を急がせる場合も注意が必要です。
海外就職では、航空券や住まいの準備など、渡航前に確認しておくべきことがたくさんあります。
給与や勤務時間、勤務地、雇用契約、就労ビザの手続きなどが曖昧なまま、渡航を決めないようにしましょう。
また、事前に費用の支払いを求められた場合は、何のためのお金なのか、誰に支払うのか、返金条件はどうなっているのかを確認してください。
説明が不十分なまま、個人名義の口座などへ送金することは避けましょう。
5.家族への相談や、外部との連絡を止めようとする
「家族には仕事内容を話さないでほしい」
「ほかの人には相談しないでほしい」
このように、周囲への相談を止めようとする場合も注意が必要です。
また、本人だけでなく、家族の個人情報まで必要以上に求められるケースにも気をつけましょう。
もちろん、正規の採用手続きでも、緊急連絡先などの情報が必要になることはあります。
ただし、何のために必要なのか、誰が管理するのかが分からない場合は、すぐに提出せず確認することをおすすめします。
6.虚偽の説明を求められたり、パスポートを取り上げられたりする
入国時に事実と異なる説明をするよう指示されたり、実際の仕事内容を隠すよう求められたりした場合は、その指示に従わないでください。
また、渡航後にパスポートやスマートフォンを取り上げられ、自由に外出したり、家族と連絡を取ったりできなくなる状況は非常に危険です。
正規の就労手続きでも、パスポートの原本提出が必要になる場合はありますが、その際には提出先や目的、返却予定を確認しておきましょう。
理由が分からないまま預けたり、返却してもらえない状態を受け入れたりしないことが大切です。
応募する前に、求人の安全性を確認する方法

気になる求人が見つかったら、応募や渡航を決める前に、いくつかのポイントを確認しておきましょう。
特に、初めて海外就職に挑戦する方は、以下の項目をチェックしてみてください。
確認項目 | チェックしたい内容 |
|---|---|
雇用する会社 | 正式な会社名、所在地、公式サイト。人材紹介会社と実際の雇用元を区別する |
採用担当者 | 担当者の名前や所属、公式窓口から確認できるか |
仕事内容 | どのようなサービスのお客様に、何を案内する仕事なのか |
給与・勤務条件 | 基本給、手当、勤務時間、勤務地、自己負担となる費用 |
就労ビザ | どの就労資格を申請するのか、誰が申請を進めるのか |
渡航後の予定 | 到着後の連絡先、滞在先、勤務先までの移動方法 |
また、会社の公式サイトが存在していても、連絡している相手が本当にその会社の社員とは限りません。
送られてきたリンクだけを信用せず、自分でも会社の公式サイトを調べ、必要に応じて採用担当者や求人の実在を確認してみましょう。
人材紹介会社のライセンスも確認してみよう
マレー半島の労働局(JTKSM)の公式サイトには、人材紹介会社を検索できるページがあります。
気になる人材紹介会社があれば、正式な法人名やライセンス番号などを照合してみるのも一つの方法です。
ただし、会社が登録されているからといって、紹介されるすべての求人の安全性が保証されるわけではありません。
実際の雇用元や仕事内容、契約条件についても確認することが大切です。
就労ビザの手続きも忘れずに確認
マレーシアで働く場合、就労に必要な許可や手続きについても確認が必要です。
例えば、Employment Pass(雇用パス)は、マレーシアで外国人が就労するための許可の一つです。
「まず観光目的で入国して、就労許可がないまま働き始めればよい」といった説明を受けた場合は、そのまま進めず、雇用元や公式機関へ確認しましょう。
なお、マレーシアで相談できる人材紹介会社については、マレーシアの転職エージェントおすすめ7選でもご紹介しています。
💡 マレーシア就職で、気になる求人はありませんか?
「この求人、本当に大丈夫なのかな?」
「応募する前に、誰かに確認してほしい」
そんなときは、CS MALAYSIAにもお気軽にご相談ください。
求人票や募集画面、会社名などの情報をもとに、気になる点や、応募前に確認しておきたいことをご案内しています。
確認できる範囲でご案内しますが、求人の安全性を保証するものではありません。
募集画面などを共有される際は、不要な個人情報が写らないようご注意ください。
ご家族が心配している場合は、確認した情報を共有しよう
ご本人は「ちゃんとした会社だから大丈夫」と思っていても、ニュースを見ているご家族は、なかなか安心できないこともありますよね。
そんなときは、ただ「大丈夫だから」と説得するのではなく、実際に確認した情報を一緒に見てもらうことをおすすめします。
雇用元の正式名称や所在地、仕事内容、給与・勤務条件、就労ビザの手続きに加え、渡航後の滞在先や困ったときの連絡先も共有しておくとよいでしょう。
もし、ご自身でも分からないことがあれば、無理に説明しようとせず、人材紹介会社や採用企業に確認してから伝える方法もあります。
確認しても不明な点が残る場合は、焦って応募や渡航を進める必要はありません。
ご本人だけでなく、ご家族にも納得してもらえるよう、できる限り情報をそろえておくことが大切です。
また、学歴や職歴、年齢などの応募条件が気になる方は、マレーシア就職の応募条件と準備も参考にしてみてください。
「怪しい求人かもしれない」と思ったら、どこに相談すればいい?
もし、応募した求人に不安を感じたり、すでに怪しい仕事へ応募してしまったりした場合は、一人で抱え込まず、早めに相談してください。
まだ日本にいる場合は、内容が確認できないまま送金や渡航を進めず、家族や警察などに相談しましょう。
日本国内では、警察相談専用電話「#9110」や、最寄りの警察署に相談できます。
また、すでにマレーシアに渡航している場合は、在マレーシア日本国大使館や在ペナン日本国総領事館にも相談できます。
マレーシア国内で身の危険が迫っている場合は、緊急番号「999」へ連絡してください。
また、求人の募集画面や担当者とのメッセージなど、これまでのやり取りを安全に保存できる場合は、残しておくと相談時に役立ちます。
ただし、証拠を集めようとして相手を問い詰めたり、危険な場所にとどまったりする必要はありません。
何よりも、ご自身の安全を最優先にしてください。
なお、CS MALAYSIAでは就職に関するご相談を受け付けていますが、警察や大使館への緊急相談に代わるものではありません。
まとめ|マレーシア就職で大切なのは、会社と仕事内容をしっかり確認すること
海外就職を考えているときに、ご家族から反対されたり、心配されたりすると、少し残念な気持ちになることもあると思います。
しかし、ご家族が心配されるのは、それだけ大切に思ってくれているからこそではないでしょうか。
マレーシアには、正規のカスタマーサポート求人があり、日本人が海外で働くチャンスもあります。
一方で、一般的な求人を装い、特殊詐欺などの犯罪に巻き込もうとするケースがあることも知っておく必要があります。
大切なのは、「マレーシアのコールセンターだから危険」「大手求人サイトに載っているから安心」と、最初から決めつけないことです。
実際に雇用する会社はどこなのか、どのような仕事をするのか、給与や契約条件、就労ビザの手続きはどうなっているのか。
こうした点を一つずつ確認し、少しでも不自然に感じることがあれば、無理に話を進めず、周囲の人や専門の相談窓口に相談しましょう。
海外で働いてみたいという気持ちを、すぐに諦める必要はありません。ただ、焦って決める必要もありません。
ご自身もご家族も納得したうえで、安心して新しい一歩を踏み出していただければと思います。
💡 マレーシア就職について、お気軽にご相談ください
CS MALAYSIAでは、日本語カスタマーサポートを中心に、マレーシアでの就職を希望する方のサポートを行っています。
求人のご紹介はもちろん、応募条件の確認や履歴書の添削、面接対策、渡航・入社に向けた準備などもお手伝いしています。
「自分の経歴でも応募できるのかな?」
「初めての海外就職で、何から準備すればいいか分からない」
そんな方も、ぜひお気軽にご相談ください。
※実際の仕事内容や勤務条件、契約内容については、必ず雇用元へご確認ください。本記事でご紹介した確認方法は、求人の安全性や採用、就労ビザの取得を保証するものではありません。




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