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教師からマレーシア就職へ。30代男性が語る“海外挑戦”のリアルな理由

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  • 7月21日
  • 読了時間: 12分
男性

こんにちは、CS MALAYSIAのAyaです!


今回は、日本で長年教師として活躍されていたRyotaさんが、マレーシアでの就職を実現し、まったく新しいキャリアと価値観を手に入れたリアルなストーリーをご紹介します。


「安定していた仕事をしていたのに、わざわざ海外就職なんて、なんで?」


そう疑問に思っている人にこそ、Ryotaさんの経験談は大きなヒントになるはずです。

是非、最後までお読みいただければ嬉しいです😊


目次


   教師として働いた10年間と転職を決めた理由

Ryotaさん、まずはこれまでどんなお仕事をされていたのか教えてください。

はい。大学を卒業してから、小学校で約8年間、そのあと中学校で英語教師を約2年間、合計10年間教師として働いていました。

もともと小学校の先生になるのが夢で、大学もそのために通っていたんです。

なので初めて教壇に立ったときは、「ついに夢が叶った!」という感動がありましたね。

 教師のお仕事って本当に大変そうなイメージですが、実際どうでしたか?

めちゃくちゃ忙しかったです(笑)。朝7時半には学校に着いて、授業、給食、掃除、クラブ活動までずーっと子どもたちと一緒に動きっぱなしでした。途中でトイレにいくことすら出来なかったです。

子どもたちが帰ったあとも、授業の振り返りや翌日の準備、会議や報告書作成があるので、帰宅はだいたい19時とか20時とかでした。

その生活が当たり前の毎日でした。

土日もノートの採点とか、家に持ち帰れない個人情報のある資料の処理のために学校に出勤していたこともありました。

「借金を返すみたいに、やってもやっても終わらない仕事」に追われる感じでしたね。

それでも10年間続けられたのは、やりがいがあったからでしょうか?

そうですね。やっぱり子どもたちと一緒にクラスを作っていくのは本当に楽しかったです。

僕は「教室経営」って呼んでたんですけど、自分が“社長”、子どもたちが“社員”みたいな感覚で、クラスをひとつのチームとして動かしていくスタイルでした。授業では、自分の経験を積極的にフィードバックするようにしていて。例えば、旅行先の写真を見せながら世界の文化を紹介したり、教科書の内容にリアルな背景を加えることで、子どもたちの興味がぐっと高まるのが嬉しかったですね。

保護者対応など、大変なこともありましたか?

もちろん、「モンスターペアレント」と呼ばれるような方もいました。でも、僕は「この人は子どもを想って本気で訴えてるんだな」と受け止めていたので、何も苦ではなかったです。クレームも、「愛情表現のひとつ」と捉えて冷静に対応できていたと思います。

そこまで充実されていた中で、転職を考えたのはなぜだったんですか?

きっかけは、教師になって5年目くらいのときに「1万時間の法則」って言葉に出会ったことでした。

「何かを極めるには1万時間かかる」と言われてるんですけど、それを知ったときに「自分って、何かスキルを持ってるのかな?」って思ったんですよね。ふと、「このままじゃ他の人たちに置いていかれるかも」って不安になりました。

もっとほかの分野で経験値を積んで、スキルも広げていきたい。そんな気持ちが大きくなっていきました。


営業職への挑戦と広がった世界

長年勤めていた教師というお仕事から、一度日本で営業職にチャレンジされたと伺いました。なぜその道を選ばれたんですか?

転職を考えたとき、「教育分野以外ならなんでもやってみたい」という気持ちが強かったんです。 それまでずっと”学校”という閉ざされた環境にいたので「もっと自分の可能性を広げたい」、「もっと経験値を積みたい」という想いがありました。

ちょうどその頃、「1万時間の法則」に出会って。何かに1万時間打ち込めばプロになれるって言われてますけど、自分はその“何か”を本当に持ってるのか?って疑問を感じてしまって。 それで、教育以外の世界に一度飛び込んでみようと、外資系の保険会社の営業職にチャレンジすることにしました。

初めての営業職、しかも教育とはまったく違う世界ですよね。どうでしたか?

もう、すべてが新鮮でした(笑)。まず、毎朝スーツを着て都内のビルに出勤するっていうのが初体験で、「オフィス街のランチってこういう感じなんだ!」って感動しました。 これまでずっと給食だったので、いきなり選択肢が広がった感じでした(笑)。

あと、ビルの中に飲食店や美容室など、いろんなテナントがあるじゃないですか?

 「あ、こんな世界があったんだな…」って、すごく日本にいながらもカルチャーショックを受けたのを覚えています。

 まさに「自分、今まで狭い世界にいたんだな。。」と実感しましたね。

そんな環境での営業のお仕事、大変ではなかったですか?

めちゃくちゃ鍛えられました(笑)。

周りには年収数千万円とか、億越えのトップ営業の方もいて、そういう人たちの中で学べたことは本当に大きかったです。

やっぱり、教師の世界って「安定」が前提なんですけど、営業は結果が「すべて」になります。

数字に追われるプレッシャーもありましたが、「社会ってこうやって動いてるんだ」と、現実を肌で感じた時間でもありました。

その後、なぜ「海外就職」へと気持ちが向かったのでしょう?

実は、子どもの頃からずっと「海外に住んでみたい」っていう夢があったんです。

昔からハリウッド映画が大好きで、「ハリウッド女優と結婚したい!」なんてことを当時は思ってました(笑)。

それがきっかけで英語に興味を持って、英語教師になったわけなんですが……

正直、英語は“教えられる”けど“話せる”かというと微妙でした。そこにもどかしさがあって…

「このままじゃだめだ。環境を変えよう」って思ったときに、自然と「じゃあ海外で働こう」と考えるようになりました。


なぜマレーシア?海外就職を選んだ理由

そもそも最初からマレーシア就職が第一志望だったわけではないんですよね?

全然です(笑)。むしろ最初は「海外ならどこでもいい」と思っていて、マレーシア以外にもインド、タイ、シンガポールとか、いろんな国に同時に応募してました。でもそれぞれ現実的に見ていくと、やっぱりマレーシアが一番自分に合ってるなと思ったんです。

他の国でも内定をいただいたと聞きました。なぜ他の国ではなくマレーシアに決めたのでしょうか?

インドは、将来的に妻と一緒に暮らすことを考えると治安がちょっと不安でしたので、候補からは外しました。

シンガポールは、正直一番行きたかったんですけど、かなり高い英語力が求められて…当時の自分のスキルでは難しいなと感じました。しかも物価も高いので、生活コストや貯金面を考えて諦めました。


マレーシアに決めた理由ですが、マレーシアの「多様性」、物価が比較的安いこと、治安の良さ、英語もそこまでハードルが高くないことでした。

その中でもマレーシアの一番の特徴が「多様性」ですね。マレーシアは マレー系、中華系、インド系……いろんな人種や文化が混ざってて、まさに“人種のるつぼ”。 そんな環境に自分を置いて、生活・仕事をしてみたいと思ったんです。

全体的に他の国と比べてもマレーシアは、バランス的にすごくちょうど良いなって思ったのが決め手でした。

実際、マレーシアで何社くらい受けられたんですか?

マレーシアだけで言えば、3社くらいですね。 最終的に今働いている会社に決めたのは、待遇が一番良かったからです(笑)。

祝日に出勤すると給料が2倍になる制度があったり、休みが比較的取りやすかったり。 他の企業もよかったんですけど、やっぱり待遇と働きやすさを考えると、ここがベストだなと思いました。

就活時の工夫や準備などもされていたと聞きましたが、どうでしたか?

面接対策はめちゃくちゃしましたね。 AIを活用して、Chat GPTを面接官役にして、模擬面接を繰り返してました。「ここはもっとこうした方がいいですよ」とAIがアドバイスくれて、すごく助かりました。あとは、日本でも転職活動をしていたので、日本のエージェントさんが面接対策をしてくださっていましたが、CS MALAYSIAさんが一番面接対策してくれたんじゃないかなって思います。通常の面接対策に加えて、ロープレもやってくれたので、非常に助かりました!



現在のカスタマーサポートのお仕事について

現在はマレーシアでどのようなお仕事をしていますか?

はい。外資系の旅行サイトで、カスタマーサポートとして働いています。 

主な業務はチャットとボイス(電話)でのお問い合わせ対応です。

勤務時間は朝6時から午後3時まで。週休2日で、残業はほとんどありません。 

日本で教師をしていた頃と比べると、「時間内にそこにいれば給料が発生する」っていう、この働き方がめちゃくちゃ楽に感じましたね(笑)。正直こんな楽でいいのかって思いますよ(笑)。

お問い合わせ対応って、クレームも多いのでは?

もちろん大変なこともあります。でも、実は僕、クレーム対応が意外と好きなんです。

最初は怒っていたお客様が、徐々に落ち着いて「ありがとう」と言ってくれる瞬間が、本当に嬉しいんですよ。

クレームを言ってくるお客様は、たとえるなら、ジブリ映画『風の谷のナウシカ』に出てくる“キツネリス”のような存在でしょうか。初めてナウシカに出会ったとき、キツネリスは怯えて指を噛みますよね。でも、ナウシカが優しく接すると、徐々に心を開いていく。

クレーム対応も、それと似ていると思っています。最初は強い口調で訴えるお客様も、「大丈夫ですよ、怖くないですよ」と落ち着いて対応を続けることで、気持ちが少しずつ和らいでいく。その過程に、カスタマーサポートならではのやりがいを感じます。

大切なのは、お客様の言葉の裏にある「不安」や「不満」の本質をくみ取り、安心してもらうこと。

「この人は困っているから怒っているんだな」と受け止めて、冷静に話を聴くよう心がけています。

1日の対応件数も教えていただけますか?

チャットは1日15~25件くらい、ボイスは15~20件ほどですね。

ダブルチャット(2件同時対応)もあって、日によって波はあります。

 件数をこなすというよりは、丁寧に、クオリティを意識して対応するようにしています。



   マレーシアでの生活と新しい出会い

マレーシアでの生活はいかがですか?

めちゃくちゃ充実してます! 朝は仕事して、午後からジムに行って、汗かいたら、そのままプールで泳いでます。 ジムの後すぐプールに入れる環境なんて、日本ではなかなかないですよね?もうそれが「最高」で(笑)マレーシアでの生活は、本当に充実してます!

現地の方との交流もあるんですか?

はい、僕はAirbnbで1〜2ヶ月ごとに場所を変えてルームシェアしてるんです。 中国人やマレーシア人、いろんな国の人と生活してて、毎日が新しい発見だらけですよ。

たとえば中国人のルームメイト。日本にいたときはどこか偏見を持っていたかもしれないんですけど、実際に接してみたら、すごく優しいですし、学ぶ意欲も高く、起業マインドもある方なんです。彼に出会ってすごく刺激を受けましたね。


あと、マレーシア人はとにかく「人が温かい」です!ローカルのお店でも「おまけしておいたよ」って渡してくれたり、“ギブの精神”があるんですよね。 イスラム教の文化が背景にあるのか、「隣人を大切にする」っていう考え方が根付いている感じがします。

マレーシア人の方は本当に温かい方が多いですよね。職場の人たちとの関係はどうでしょう?

とても仲が良いです!職場の同僚たちと一緒にご飯を食べに行ったり、観光地のバトゥ洞窟に出かけたり、家で鍋パーティーをしたりしています。 メンバーも本当に個性的で、たとえば元鍼灸師で月収200万円稼いでた人とか、50カ国をバックパッカーしてきた女性とか、めちゃくちゃ面白い人たちばかりなんです!

学校の先生だったら、絶対に出会えなかったタイプの人たちと日々交流してます。 「こんな人生があるんだな」って、価値観が広がる瞬間がマレーシアにはたくさんあります。



   これからの目標と、海外就職を考えている人へのメッセージ

Ryotaさんは、教職も営業も経験されて、今はマレーシアで働かれていて…今後はどんなキャリアを描いていますか?

そうですね。今の仕事は2年続けて、その後もできれば海外で生活していきたいなって思っています。

ただ、日本にいる両親や義両親の年齢も上がってきているので、一度帰国する可能性もあるかなとは考えています。

帰国後にやりたいことなど、何か考えているんですか?

はい、いずれは自分のビジネスを持ちたいという目標があります。 

マレーシアにいると、本当にいろんな人に出会うんですけど、みんな起業意識がすごく高いんですよ。「自分で何かやろう」っていう気持ちが強くて。 僕も、こっちでそういう人たちと情報交換しながら、何か戦略を練っていけたらいいなって思っています。

今の日本で「安定した仕事を辞めようか迷っている」方もいると思いますが、そういった方に向けて最後にメッセージをいただけますか?

迷う気持ちはめちゃくちゃ分かります。僕も教師辞めるとき、震えましたからね(笑)

「怖い」「何も守るものがなくなるな」って本気で思ってました。

でも、いざ辞めてみたら…全然大丈夫だったんです!そんなに恐れることはないし、世の中にはたくさんの仕事がある。一つの会社や職種に固執する必要は全然ないと思うんですよね。


海外の中でもマレーシアは、めちゃくちゃおすすめですよ。 人が優しくて、物価も安いし、何より「穏やか」なんですよ。

日本にいるときって、自分でも気づかないうちにすごく窮屈な場所にいたんだなって思います。

こっちに来ると、価値観も変わりますし、「いかに自分が小さいことで悩んでいたのか…」って思わされます。


「まずは旅行する感覚のように来てみたら?」って言いたいです。一歩踏み出すのは勇気がいると思いますけど、海外に来ないと分からないことが沢山あると思います!


いかがでしたでしょうか?


「教師」という安定したキャリアを手放し、マレーシアで新しい挑戦を選んだRyotaさんの一歩。

その背景には、悩みや迷い、不安もたくさんあったと語ってくれました。

でも実際に飛び込んでみたからこそ、広がった世界や価値観があったとのことです。


マレーシアでの日々は、単なる“仕事”を超えて、人生そのものに変化をもたらしてくれる時間になるかもしれません。

「今のままでいいのかな…」と少しでも感じているなら、

まずは小さな情報収集からでもOKです。

CS MALAYSIAは、あなたの“次の選択”を全力で応援しています!


Ryotaさん、オフィスまでお越しいただき、本当にありがとうございました✨





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