マレーシアのヘイズはいつまで続く?原因・大気汚染指数(API)の調べ方と生活でできる対策

最近、マレーシアではヘイズ(煙霧)が気になる日が続いています。
「このヘイズ、いつまで続くんだろう?」「外で運動しても大丈夫なの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
こんにちは、CS MALAYSIAのAyaです。
私自身、マレーシアに住んで7年目になりますが、これほど長い間、ひどいヘイズが続いていると感じるのは初めてです。
外を見ると景色が白くかすんでいて、「いつになったら、いつもの青空が戻ってくるんだろう……」と思う日が続いています。
この記事では、マレーシアのヘイズが発生する時期や原因、大気汚染状況を確認する方法、そして日常生活でできる対策についてご紹介します。
現在マレーシアに住んでいる方はもちろん、これから渡航を予定している方も、ぜひ参考にしてみてください。
※本記事は2026年10月22日時点の情報をもとに作成しています。大気の状態は地域や時間帯によって変わるため、外出前には最新の大気汚染指数(API)をご確認ください。体調に不安がある場合は、医療機関にご相談ください。
Contents
マレーシアのヘイズとは?まず知っておきたいこと
ヘイズ(Haze)とは、森林火災などで発生した煙や細かな粒子が空気中に広がり、周囲の景色が白くかすんで見える現象です。
マレー語では「Jerebu(ジュレブ)」と呼ばれ、日本語では「煙害」ともいわれています。
一見すると霧のようにも見えますが、実際には空気中に煙や汚染物質が漂っている状態です。そのため、単に景色が見えにくくなるだけでなく、健康への影響にも注意が必要です。
例えば、ヘイズがひどい日には、目や喉が痛くなったり、咳が出たりすることがあります。特に、喘息などの呼吸器疾患や心臓に持病がある方は、注意が必要とされています。
また、空気の汚れ具合だけでなく、屋外で過ごす時間や運動量によっても、体への影響は変わってきます。
詳しい健康への影響については、マレーシア保健省の公式ガイドでも紹介されています。
マレーシアのヘイズはいつまで続く?発生しやすい時期は?
マレーシアに住んでいる方も、これから渡航を予定している方も、「ヘイズはいつまで続くの?」「毎年この時期に発生するの?」と気になりますよね。
マレーシアでは、例年5月下旬から9月頃にかけて「南西モンスーン」と呼ばれる季節に入り、比較的雨が少なく、乾燥した天候になりやすいとされています。
この時期はヘイズにも注意が必要ですが、必ずしも9月が終わればヘイズがなくなるというわけではありません。
実際、2026年10月に入ってからも、クアラルンプールを含むクランバレー周辺ではヘイズが続いています。
10月21日付のMalay Mailでも、雨や雷雨が降っているにもかかわらず、ヘイズが解消されない状況について報じられています。
ヘイズの発生や長引く原因には、森林火災の状況や風向き、雨の降り方など、さまざまな要因が関係しています。そのため、「雨が降ればすぐに解消する」「この時期を過ぎれば安心」とは言い切れません。
クアラルンプールにお住まいの方は、外出前にお住まいの地域に近い観測地点の大気汚染指数(API)を確認することをおすすめします。
また、これからマレーシアへの渡航を予定している方も、出発前に現地の大気の状況をチェックしておくと安心です。
マレーシアでヘイズが発生する原因は?
マレーシアでヘイズが発生する主な原因の一つが、森林や泥炭地で起こる火災です。
特に、インドネシアのスマトラ島やカリマンタンなどで発生した火災の煙が、風に乗ってマレーシアまで流れてくることがあります。

「雨が降れば、ヘイズもなくなるんじゃないの?」と思う方もいるかもしれません。
実際、雨には空気中の細かな粒子を洗い流す働きがあります。しかし、マレーシアで雨が降っても、煙の発生源となっている地域で火災が続いていれば、風に乗って新たな煙が流れ込んでくることがあります。
2026年10月21日付のMalay Mailでも、マレーシア気象局(METMalaysia)の長官や気象の専門家への取材をもとに、雨が降ってもヘイズが長引いている理由が紹介されています。
つまり、一時的に空気がきれいになったように感じても、再び景色が白くかすんでしまうことがあるのです。
そのため、雨が降ったからといって安心せず、最新の大気汚染情報を確認することが大切です。
また、ヘイズの影響を受けるのはマレーシアだけではありません。隣国のシンガポールでも、インドネシアなどから流れてくる煙によって、大気の状態が悪化することがあります。
ヘイズは、一つの国だけでは解決が難しい、東南アジア共通の環境問題でもあるのです。
マレーシアの大気汚染指数(API)の調べ方
ヘイズが気になるときは、まず現在の空気の状態を確認してみましょう。
マレーシアでは、環境局(DOE)が提供する公式サイト「APIMS」で、各地域の大気汚染指数(API)を確認できます。
マレー語では「IPU」と表記されており、数値が高いほど大気汚染が深刻な状態であることを示しています。
確認する際には、まず自分が住んでいる地域や滞在先に近い観測地点を探してみてください。
例えば、クアラルンプールに住んでいても、場所によって大気の状態が異なる場合があります。また、表示されている情報がいつ更新されたものなのかも確認しておくと安心です。
サイトでは、APIの数値に応じて大気の状態が区分されています。数値が高い日は、屋外での活動を控えるなど、その日の状況に合わせた対策を心がけましょう。
なお、APIは大気汚染の程度を示す指数であり、PM2.5の濃度そのものを表しているわけではありません。海外の大気情報アプリなどでは、異なる指数や集計方法が使われている場合もあるため、数値を比較する際には注意が必要です。
また、数値がそれほど高くなくても、目や喉に違和感があったり、体調が優れなかったりする場合は、無理をしないようにしましょう。
大気汚染が特に深刻な場合には、マレーシア政府や関係当局からの最新情報も確認してください。
詳しいAPIの区分や健康への影響については、マレーシア保健省の公式サイトでも紹介されています。
API | 基本区分 |
|---|---|
0〜50 | Good/良好 |
51〜100 | Moderate/中程度 |
101〜200 | Unhealthy/健康に良くない |
201〜300 | Very Unhealthy/健康に非常に良くない |
301以上 | Hazardous/危険 |
生活の中でできるヘイズ対策5つ
ヘイズがひどい日は、できるだけ空気の悪い場所を避け、日常生活でも少し工夫することが大切です。
ここでは、マレーシアで暮らす中で実践できる5つの対策をご紹介します。
1.空気が悪い日は、できるだけ外出を控える
ヘイズがひどい日は、長時間の外出や屋外での激しい運動をできるだけ控えるようにしましょう。
マレーシア保健省でも、大気の状態が悪いときには屋外での激しい活動を減らすよう呼びかけています。
特に、喘息などの持病がある方は注意が必要です。普段から使用している薬や体調管理については、医師の指示に従うようにしてください。
2.運動するなら、屋内ジムや自宅がおすすめ
普段、外でランニングやウォーキングをしている方は、ヘイズがひどい日には運動する場所を変えてみるのも一つの方法です。
マレーシアのコンドミニアムにはジムが併設されていることも多いため、屋内ジムを利用したり、自宅でストレッチや軽い運動をしたりするのもよいでしょう。
ただし、屋内だからといって必ずしも安心できるわけではありません。
特に、外に開放されているタイプのジムや、煙が入り込んでいる場所では注意が必要です。
室内の空気の状態を確認し、少しでも息苦しさや体調の変化を感じたら、無理せず運動を休むようにしましょう。

3.窓を閉めて、室内の空気にも気を配る
外の空気が悪いときは、できるだけ窓を閉め、煙や細かな粒子が室内に入り込まないようにしましょう。
また、室内での喫煙を避けるなど、部屋の中で空気を汚さないことも大切です。窓を閉める場合は、室温が高くなりすぎないようにも気をつけてください。
空気清浄機を使う場合は、煙の細かな粒子を取り除けるフィルターが付いた製品を選ぶとよいでしょう。
ただし、天井ファンや扇風機を回すだけでは、煙の粒子を取り除くことはできません。
空気清浄機は部屋の広さに合ったものを選び、フィルターの交換やお手入れも忘れずに行いましょう。
詳しくは、米国環境保護庁(EPA)の公式サイトでも紹介されています。
4.外出するときは、マスクの種類にも注意
ヘイズがひどい日に外出する必要がある場合は、マスクの種類にも気を配りましょう。
マレーシア保健省では、ヘイズに含まれる細かな粒子を吸い込む量を減らすための保護具として、N95マスクを案内しています。
N95マスクは、顔とマスクの間に隙間ができないよう、正しく装着することが大切です。
ただし、マスクを着けていれば、長時間外にいても安全というわけではありません。
また、マレーシア保健省は、妊娠中の方や子どもにはN95マスクが適さないと案内しています。心臓や呼吸器に持病がある方も、使用前に医師へ相談するようにしてください。
マスクを着けていて息苦しさや不快感がある場合は、無理をしないことも大切です。
詳しい使用方法や注意点については、マレーシア保健省の公式サイトをご確認ください。
5.体調に異変を感じたら、早めに医療機関へ
ヘイズが続いていると、目や喉に違和感が出たり、咳が出たりすることがあります。
特に、咳がひどくなったり、息苦しさや胸の痛みを感じたりした場合は、我慢せず速やかに医療機関を受診してください。
また、体調が悪い原因をすべてヘイズのせいだと決めつけず、症状を医師にきちんと伝えることも大切です。
詳しくは、マレーシア保健省の健康ガイドをご確認ください。
ヘイズがひどい日は、無理に普段どおりの生活を続けようとせず、その日の空気の状態や体調に合わせて過ごすことを心がけましょう。
マレーシアのヘイズでよくある質問
ヘイズがひどい場合、マレーシアへの渡航は延期した方がいい?
これからマレーシアへの就職や移住を予定している方にとって、ヘイズの影響は気になるところですよね。
2026年10月22日時点で、CS MALAYSIAが把握している範囲では、ヘイズを理由に渡航の中止を求める企業からの案内は確認されていません。
そのため、就職を予定している方は、まず入社先の企業からの案内や、マレーシア政府の最新情報を確認しながら、渡航の準備を進めるとよいでしょう。
ただし、喘息など呼吸器に持病がある方は、渡航前に必ず主治医へ相談してください。現在の体調や治療状況を伝え、渡航しても問題ないか、現地でどのような点に注意すべきかを確認しておくことが大切です。
空が青く見えれば、外で運動しても大丈夫?
空が青く見えると、「今日は空気がきれいになったのかな?」と思うかもしれません。
しかし、見た目だけで空気の状態を判断することはできません。
外でランニングやウォーキングなどをする際には、まずAPIMSで最新の大気汚染指数(API)を確認しましょう。
そのうえで、運動する時間や運動量、ご自身の体調なども考えながら、無理のない範囲で判断することが大切です。
ヘイズはマレーシア全土で同じように発生するの?
ヘイズの影響は、マレーシア国内でも地域によって異なります。
例えば、クアラルンプールでは空が白くかすんでいても、別の地域では比較的空気の状態がよい場合もあります。
これは、煙が発生している場所や風向き、天候などによって、ヘイズの広がり方が変わるためです。
そのため、クアラルンプールの情報だけでマレーシア全体の状況を判断せず、ペナンやジョホールバルなど、実際に滞在する地域の最新情報を確認するようにしましょう。
まとめ|ヘイズが続く時期も、無理せず上手に付き合おう
マレーシアのヘイズは、天候や風向きによって状況が変わるため、いつ解消するのかを正確に予測するのは難しいものです。
雨が降ったり、空がきれいに見えたりしても、必ずしも空気の状態がよくなっているとは限りません。外出や運動の前には、最新の大気汚染指数(API)を確認する習慣をつけておくと安心です。
ヘイズが続くと、外での運動やお出かけなど、普段の生活にも少し不便を感じますよね。
そんなときは、屋外での運動を屋内ジムに切り替えたり、室内の空気に気を配ったりと、できる範囲で対策を取り入れてみてください。
そして何よりも大切なのは、無理をせず、ご自身の体調を優先することです。
私自身も、早くヘイズが落ち着いて、またクアラルンプールの青空を気持ちよく眺められる日が戻ってきてほしいなと思っています。




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